弦楽四重奏 「イタリア」 12:29
作曲:弦楽四重奏、勝手な解釈
4つの弦楽器のメロディを重ねて作品を構成します。メロディは和声の間隔に沿って変化しています。したがって、それぞれの弦楽器の基準となる最初の音が縦の音域で調整されていれば、主旋律、追旋律(正確には副旋律とか、対旋律が正しい様ですが、私は主旋律を追ってゆく旋律と思っていました。この考えは気に入っています。)複数のメロディは横方向でも、ある程度は調和が取れます。そして、和声の構成音の間隔より広い範囲で調和し、変化することができます。ここから先は、絵画で言えば、空間の把握、カンディンスキーの「コンポジション」であり、詩で言えば、ランボオの散文詩に相当します。自然に身を置いて、体感を養いそこから精髄を持ち帰って再構築するという様なことを、彼は言っています。小林秀雄の評論「ランボオⅢ」に解説が書かれています。養老先生も、脳は感覚を含めて考えるべきだと言っています。精度の高い感覚を作り上げるのがクリエイターの訓練です。ランボオは「耕す」と表現しています。脳と自然を繋いでいるのが感覚です。音楽に留まらず、感覚の教材である自然の律動の変化です。イメージを形にするという意味で、すべての芸術の創作方法は同じだと思います。これは、個人的に慣れ親しんだ創作方法です。抽象的に聞こえるでしょうけど、画家や詩人にはわかると思います。対位法は極めて原始的であり、直感的であり、自然なのです。
修正箇所:
2分50秒くらいから後の第二バイオリンを修正しました。音を散りばめる様な感じにしたかったのですが、・・・そんなに上手くいっていません。かなり、手こずっています。ビオラのパートも再考が必要と思っています。
メロディックアンサンブル「YOKOHAMA散歩」 8:39
私の作曲に対する考え方は根本的に違っていたようです。昔の人が自然に作曲したであろう手法、つまり、「複数のメロディを重ねて豪華にする」という、考えてみれば、素朴な方法でした。ルールもないし、理論的ではないので、作るのに大変苦労します。でも、この方が私には合っていました。図面をひくように原点を決めたら、それぞれのメロディのスタートポイントを決めます。多分、タテ方向が和音の間隔になるのでしょう。そして、ヨコ方向は、リズム、スピードの変化になります。タテ方向は音の調和を求められますが、ヨコ方向の変化は、かなり自由です。縦方向も大きな音域を使うことができます。要するに、ポリフォニーです。だから、自然に対位法になっているのです。そして、規模の大きな曲になります。楽器は違っても、クラシック音楽のように複数の楽器が絡み合うことになります。ベースラインについて知人に相談したことはありました。答えは得られませんでした。対位法には、ベースラインは存在しなかったのです。ただの低い音域ということだけなのです。配置と構成は、絵や詩と同じだったのです。
テーマ曲 「野良猫のワルツ」 4:29
桃源郷はあります。否、「昔からあった」と言うべきかもしれない。他人と向き合うより、自分と向き合った方がずっと面白い。当たり前だと言えば、当たり前です。それを公言するうちは、修練が足りない。
動物と向き合うのも、これに似ています。動物と対話をしているように見えますが、それは自分との対話です。
ひぐらし - Evening Cicada - 8:53
2014年頃の作品です。3台のトランペットの音をコンビネーションを考えながら、作っていったら、ドラムが上手く合わせてくれました。途中から、ドラムに引っ張られるように、ゆったり仕上げています。確か1日でできた様に記憶しています。セッションプレーヤーではありません。ドラムは一切、触っていません。後日、セッションプレーヤーの演奏も聴こうと思っています。
空 - Sky - 6:49
10年前の作曲です。空を飛ぶ感じです。3拍子のロックを作ろうとしました。雲間を抜けて、動力付きのグライダーで空を舞う様な感じです。優雅なワルツを多少暴力的に仕上げて、ロックン・ロール風に感じになったか、ならなかったか・・・。何回も作り直しています。散々、耳に刷り込んだおかげで、良いか悪いかの判断がつきません。仕方がないです。
LogicProは色々な楽器が使えるので、オーケストラみたいな錯覚を覚えます。これは私の楽器みたいなものです。自分のために書いています
非公開にしてある最初のバージョン(GarageBand)久しぶりに聴きました。あまりの違いに驚きました。当時はこれで良いと思ったのですね。それに慣れていた。
比較が面白いので、リンクを貼っておきます。
2014 - SORA:https://youtu.be/tsgF-QE4sSQ